観念論者の時代

日本人が考える「理想的なリーダー」は?
新自由主義者さまさまですね。経営者が政治家をするのは絶対にダメなはずなんですが、時代が変わったというかなんというか。時代劇でもどれだけ金を持って、人を動かす能力があったとしても越後屋は政治をやっていなかっただろうに。どうも日本では、経済と経営は同一視されているようです。まさにそれこそが自滅への道を突っ走っていると思います。
孫なんてアヤシイ社長がほざいている、政府の補助金目当ての太陽光なんちゃらも、いわゆる『政商』と言われる類のもので、本来ならば軽蔑されるはずのものです。まぁ、私が時代についていけてないだけかもしれませんがw。
このアンケートに答えているのは、偏差値60の大学を出たホワイトカラー層でしょう。日本を滅ぼすのは、老人でもゆとり教育でもなく、これらの偏差値の比較的高い偽エリートだろうなぁと思います。

100 :名無しさん@涙目です。(四国霊場八十八ヶ所):2012/01/02(月) 15:39:12.02 id:p8g/TBZ70
革命家ばっかりじゃねえか
安定した統治できる人選べよ、秀忠とかいいと思う

このレスが私の言いたいことを代弁してますわw


この手のアンケートでは高潔な『政治家(Statesman)』が上位に出てきて、『政治屋(Politician)』と呼ばれる人種は忌み嫌われます。戦後すぐの混乱期などは、いろいろと専門職も曖昧で旗印としての人物が必要だったのでしょうが、現代のように成熟して利権が絡み合う世の中では、それらの調停をうまく取り持つ『政治屋』の方が必要とされていると思います。閉塞した社会とはいえ、観念論だけの『政治家』の時代は当面来ないでほしいです。
大体、成熟した社会で似非インテリが始める革命は、きわめて悲惨な結果を迎えるというのは歴史が教えてくれているというのに。


翻って、建築構造業界。これまた『構造家』とかいうたわけた観念論者が大手を振って闊歩しています。私は自分では後ろ指を指されないような設計をしていると思っていますが、『アネハ設計』だの『金の亡者』だの『設計者としてのモラルがない』だの言われたい放題です。
中には比較的現実的な『構造屋』もいますが、前線をはずされたり閑職に飛ばされたり、店を畳んだりで非常に旗色が悪いです。
いろいろと雑誌の討論を見ていると、面白いことに『構造家(笑)』同士の観念論が対立しています。普通は現実的な主張をするものと観念論的な主張をするものの戦いになるところが、現実論者がいないので観念論者同士の空中戦をしています。これがまた結構笑える。
5年近くお仕事をしてきて、いろいろと構造工学界隈を見てきましたが、困ったことに大学の先生が比較的現実論者なのである。一番観念論的なのが、これまた困ったことに実務をやっていると思い込んでいる設計者達という、いまだかつてない逆転現象が起きています。
構造工学なんて、リアリストでなければ勤まらないのですが、かなりヤバイ流れになっているということは肌で感じるものの、現実論者の『構造屋』の絶対数が圧倒的に少ないため押し切られるでしょう。
その時に果たして何が起きるか?楽しみですねぇ。
たぶん、5〜10年の間くらいでひと悶着来そうです。
と言うわけで、今年も私は『構造家(笑)』とかいうたわけた連中の敵であり続けますのでよろしく!
皆さん、ジャンジャン喧嘩売ってくださいよ〜。すべて論破しますからw